夏の甲子園中止 悔しい、でも前を向く 津田学園 三重

【野球部監督の佐川竜朗教諭から夏の甲子園大会中止の決定を聞く津田学園の選手ら=桑名市内の同校で】

新型コロナウイルスの影響が各地に広がる中、日本高野連などは20日、8月に阪神甲子園球場での開催を予定していた第102回全国選手権大会の中止を発表した。戦後初めての中止。甲子園を目指してきた県内高校球児や指導者からは「受け止めるしかない」という声が出た。

2019年度全国高校選手権出場の津田学園(三重県桑名市)の選手らは、佐川竜朗監督から直接、中止決定の報告を受けた。昨年秋は県大会ベスト8で敗退。その後は野球部の歴史を塗り替える「甲子園2勝」を目標にしてきたが春以降、練習は不規則に。分散登校の始まった今月14日から、感染対策をとりながら約1カ月ぶりに練習を再開していた。

佐川監督は「夏の大会がなくなるということは自分自身想像もつかない」と複雑な心境を吐露しながら「野球に携わる人から感染者を出してはいけない。つらい決断。受け止めるしかない」と日本高野連などの判断を尊重した。

その上で「こういう時だからこそ前を向く。3年生も次のステージに向けて最善を尽くし、昨年の(三重大会)王者として本当の強さを見せよう」と選手らに呼び掛けた。

昨夏の甲子園でスタメン出場した3年生の小林世直内野手は「先輩たちからお前が引っ張って甲子園で2勝してくれと言われた。その言葉を達成できないことが悔しい」。それでも「自分は進学して野球を続ける。次はライバルとして仲間たちと対戦できれば」と前を向いた。