タクシーが飲食店の配達代行 コロナ苦境、連携し乗り切る 津の久居交通と「いせもん本店」 三重

【デリバリー用の料理をタクシーのトランクに入れる岩田さん(右)=津市栄町のいせもん本店前で】

【津】新型コロナウイルスの影響で打撃を受けるタクシー会社と飲食店が連携し、活路を見いだす動きがある。三重県津市久居新町のタクシー会社、久居交通は国の特例措置を活用し、同市栄町の日本料理店「いせもん本店」の配達代行を始めた。

久居交通によると、外出自粛が始まった3月から利用客が減り、4月の売り上げは前年の2―3割。国の特例措置でタクシー会社が9月30日までの期間限定で食品などの配達代行ができるようになったことから許可を取得した。

「いせもん本店」は4月の売り上げが前年の2割まで落ち込み、系列のイタリアンレストラン「EBIIRO」は3月下旬以降のパーティーの予約が全てキャンセルになった。4月中旬から両店で初のテークアウトを始め、併せてデリバリーでの連携を同社に打診。今月初めに配達を開始した。

旧津市内が対象で配達料は通常のタクシー料金より割安に設定し、1件に付き片道30分圏内で1000円、30―45分圏内で1500円。料理はイタリアンがパスタ税込み540円から、日本料理が松花堂弁当2160円からで、受け取りの際、配達料と料理代金を合わせて支払う。

両店デリバリー担当の岩田和也さん(33)は「おいしいものを届けたいと試作を重ねた。店の味を家で楽しんでほしい」。久居交通の川上浩営業部長(59)は「多くの方が打撃を受ける中でお客さまへの恩返しを第一に新たな業態を模索していく」と話した。問い合わせはいせもん本店=電話059(221)5777=へ。