三重県議会議長に日沖氏 副には服部氏選出 事実上の信任投票

【就任会見に臨む日沖議長(左)と服部副議長=三重県議会議事堂で】

三重県議会は15日の本会議で正副議長選の投開票を実施し、110代議長に日沖正信議員(58)=新政みえ、6期、いなべ市・員弁郡選出=、114代副議長に服部富男議員(71)=自民党県議団、5期、三重郡=を選んだ。いずれも事実上の信任投票となったが、議長選で9人、副議長選で10人が無効票を投じた。

正副議長選は51人の出席議員が無記名で投票した。日沖氏が42票を獲得し、残る9票は無効票だった。副議長選では服部氏が41票を獲得し、残る10票は無効票。無効票はいずれも白票とみられる。

無効票は、最大会派の新政みえと第2会派の自民党県議団が候補者を調整したことへの反発との見方が強い。議会内からは「会派が分裂する自民系がまとまりきらかなったのでは」との観測もある。

日沖氏は「職責の重さを胸に刻み、議会基本条例に基づいて二元代表制の下で議会改革を進める」と就任あいさつ。服部氏は「身の引き締まる思い。円滑な議会運営と県政発展に最善の努力をする」と述べた。

日沖氏は日本福祉大経済学部卒。衆院議員を務めた故山本幸雄氏や岡田克也衆院議員の事務所で勤務し、旧大安町議を経て平成11年4月の県議選で初当選。28年5月から1年間、副議長を務めた。

服部氏は日本大理工学部卒。建築設計事務所の設立などを経て、平成11年4月の県議選で初当選。戦略企画雇用経済常任委員長や監査委員、四日市港管理組合議会議長、議会運営委員長などを務めた。
<記者席>無効票多く驚き
○…大会派の調整によって「議長は日沖氏、副議長は服部氏」という事実上の信任投票で決着した今年の正副議長選だったが、無効票の多さは多くの議員を驚かせたようだ。

○…今年の無効票は、正副で計19票に上った。新政みえが直前になって議長候補の擁立を断念するなど、急転直下の展開となった昨年の正副議長選でも無効票は5票にとどまっていた。

○…今年も「誰が何のために無効票を投じたのか」と議員や記者らが探るも、結局は断定できず。ある議員は「これだけ多いと全ては分からない」と険しい表情を浮かべた。

○…日沖氏も困惑したのか、副議長選の投票後に「議場の閉鎖を解きます」とすべきところを「現場の閉鎖を解きます」と発言し、議場は失笑。議会運営は前途多難のようだ。