
三重県議会の中嶋年規議長と北川裕之副議長は13日、県庁で鈴木英敬知事と面談し、議員の政務活動費が15%減の見通しとなったことを報告し、削減分を新型コロナウイルス感染症の対策に充てるよう求めた。
中嶋議長は「政活費の減額分に当たる約3千万円は新型コロナウイルス感染症に関する医療や福祉の対策に充ててもらいたい」と要請。看護師に対する危険手当の支給や感染者への支援などを例示した。
その上で、政活費を削減する条例改正案を6月定例月会議の本会議に提出すると説明。約3千万円の使途を検討した上で、県が編成する予定の6月補正予算案に盛り込むよう鈴木知事に求めた。
鈴木知事は「政治家として県民に寄り添う英断をいただいたことを、ありがたく思う。医療や福祉の対策に充てられるよう、補正予算案を編成する。削減分の使途はしっかり説明する」と述べた。
北川副議長は「第2波以降を想定し、きめ細かに医療機関の状況を把握してほしい」と要請。「感染者や医療従事者への誹謗(ひぼう)中傷をしないよう求める強いメッセージを出していることに感謝する」と述べた。