三重県議会議長選 日沖氏が立候補見通し きょう所信表明

三重県議会は14日、正副議長選の所信表明会を実施する。議長選には新政みえ(21人)の日沖正信議員(6期、いなべ市・員弁郡選出)、副議長選には自民党県議団(15人)の服部富男議員(5期、三重郡)が立候補する見通し。両会派は新型コロナウイルスの対応が求められるさなかに議長選を巡る攻防は避けたい考えだ。一方、中嶋年規議長は再選を目指す姿勢を堅持。さらには、議長候補の擁立を直前まで検討しようとする会派もあり、情勢は流動的だ。

関係者によると、新政みえと自民党県議団の幹部らが13日、水面下で協議。新政みえが議長、自民党県議団が副議長を出すことを確認した。新政みえが議長を奪還すれば、2年ぶりとなる。

自民党県議団が新政みえに議長ポストを譲るのは、議員定数の問題を巡って自民系会派が分かれる状況が続いているため。「どの会派も過半数に達しない中では議長ポストを譲り合うしかない」との考えだ。

また、多くの会派から「新型コロナウイルスの大変な状況で、議長を奪い合う姿は見せられない」との声も聞かれる。それもあってか、今回の議長選を巡る攻防は、例年より落ち着きを見せているようだ。

これ受けて注目されるのが、中嶋議長の判断。議長の任期は申し合わせで2年とされるが、中嶋議長は就任時から「1年間でいったんは辞職し、あらためて信を問う」との考えを示していた。

ただ、所属する自民党県議団が他会派に議長ポストを譲る見通しとなったことは、中嶋議長にとって想定外の状況。申し合わせで立候補の条件とされる「5人以上の推薦」を得られるかが課題となる。

中嶋議長は13日の取材に「当初の思いに変わりはない」と述べ、あらためて議長選への意欲を示した。一方で「議長になることに執着があるわけではない」とも。「今晩、しっかり考えたい」と話した。

一方、別の会派からは「日沖氏だけが議長選に出ることになれば、独自候補の擁立を検討する可能性もある」との声も。多くの議員らは「正副議長選の行方は最後まで分からない」と警戒している。