橋本策の図書を寄贈 顕彰会が県に 伊賀の医学者 三重

【橋本策の図書を稲垣副知事(右)に手渡す川﨑会長=三重県庁で】

「橋本病」を発見した伊賀市出身の医師、橋本策(1881年―1934年)をたたえる「橋本策医学博士顕彰会」は12日、橋本の功績をまとめた図書「世界的医学者橋本策物語」を三重県に寄贈した。

顕彰会によると、橋本は明治14年に現在の伊賀市御代で生まれ、大正元年に甲状腺の自己免疫疾患に関する論文をドイツの専門誌に発表。論文は後に欧米で評価され、疾患は「ハシモト病」と命名された。

顕彰会は橋本の功績を後世に伝えようと、市民らで平成7年に発足した。図書は論文発表から百年を記念し、元西柘植小校長の川﨑記孝会長が執筆。昨年12月に発行した改訂版を県に寄贈することにした。

この日、川﨑会長らが県庁を訪れ、図書10冊を稲垣清文副知事に手渡した。川﨑会長は「これからを背負う多くの子どもたちに橋本博士の功績を知ってもらいたい。図書が何かの力になると思う」と述べた。

県は、県立図書館(津市一身田上津部田)などで図書を活用する予定。稲垣副知事は「郷土の偉人をたたえることは、郷土への愛着や誇りを持つことにもつながるはず。寄贈に感謝します」と話した。