百五銀2期ぶり増収増益 3年3月期予想は純利益2割減  三重

【決算を発表する伊藤頭取=津市丸之内で】

百五銀行(本店・三重県津市岩田)は12日、令和2年3月期連結決算を発表した。単体の経常収益は前年比3・3%増の756億6700万円、純利益は5・6%増の113億7100万円で、2期ぶりの増収増益となった。3年3月期の業績予想では、新型コロナウイルスの影響で企業への貸し出しなどが増えることで、与信関係費用が2年3月期と比べて74・8%増加すると見込み、純利益を20・9%減の90億円とした。

2年3月期の連結決算では、円建て債券の利息が減少し、資金利益が2億9200万円減の490億9500万円。資金利益の減少に加え、経費の増加などで本業のもうけを示すコア業務純益は、8億100万円減の132億7200万円となった。

3月末時点の預貯金残高は、個人と法人の預金が増え、前期末比で462億円増の5兆1113億円。貸し出し残高は住宅ローンなどの個人向け貸し出しが増加し、1892億円増の3兆6310億円となった。不良債権は24億円増の547億円となった。

3年3月期の業績予想では、有価証券の収益減などを見込み、単体の経常収益は2・3%減の739億円。新型コロナウイルスの影響で、企業への資金繰り支援が増加すると予想し、不良債権処理などの与信関係費用を発生前の計画と比べて倍増の33億円とし、純利益は20・9%減の90億円とした。年間配当金は9円で据え置いた。

同行丸之内本部棟で記者会見した伊藤歳恭頭取は、決算について「難しい予想でかなり保守的になった」と説明。新型コロナウイルスの県内経済への影響については「緊急事態宣言の解除や感染拡大の収束を迎えたとしても、人の消費行動が変わってきている。平常に戻るまで年単位で考えなければならない」と語った。