井村屋、純利益89%減 令和2年3月期短信 天候影響、主力振るわず 三重

【津】井村屋グループ(三重県津市高茶屋七丁目)は11日、令和2年3月期決算短信を発表した。暖冬など天候不良の影響で主力商品の販売が振るわず、売上高は前年比6・2%減の423億900万円で、11期ぶりにマイナスに転じた。純利益は89・0%減の1億3700万円で、大幅に下落した。

主力商品「あずきバー」シリーズは、売上本数が過去最高だった前期と比べて7・7%減の2億5400万本にとどまった。最も需要の高い6―7月に低い気温が続き、長梅雨だったのが主な要因。冬の主力商品「肉まん・あんまん」も、記録的な暖冬や新型コロナウイルスの影響などで振るわなかった。

売上高の減少に加え、原材料費の上昇で製造原価全体が増加したため、営業利益は、74・6%減の3億5900万円。特に小豆は、平成28年の台風10号で主力生産地の北海道が被災したため、価格の高騰が続き、前期と比べて約25%増加した。

同社は、新型コロナウイルスによる業績への影響は「限定的にとどまっている」とみている。令和3年3月期の連結業績予想で、例年並みの売上に回復すると見込み、売上高を1・0%増の427億5千万円とした。製造原価を圧迫していた小豆の価格高騰も来期は抑えられるとみて、純利益は306・9%増の5億6千万円。配当金は24円で据え置いた。