生活困窮者に食料品届ける、鳥羽市社協がフードバンク

【寄付された食料品の箱詰め作業=鳥羽市大明東町の市保健福祉センターで】

【鳥羽】新型コロナウイルス感染拡大の影響で収入が減るなどして生活が困窮した人を支援しようと、三重県鳥羽市社会福祉協議会は、食料品を寄付で集めて困窮者に無償で届ける「フードバンク」事業に取り組んでいる。

市社協によると、市内ではホテルや旅館など観光業に従事する人も多く、感染拡大で観光産業の業績低迷が続く中、減収による生活相談が3月末から急増している。収入が減った人を対象に社協で受け付けている生活資金の貸付「緊急小口資金」への申請相談も相次いでいるという。

こうした状況から、困窮者の食料支援としてフードバンクを実施。4月下旬から今月上旬にかけて、社協や市の職員、関係団体などに食品提供の協力を呼び掛け、個人と団体の約30件から、コメ約600キロをはじめ、レトルト食品や缶詰、調味料などが集まった。現金20万円も寄せられた。

8日は職員らが、集まった食品を仕分けして一戸分ずつ段ボール箱に詰めた。緊急小口資金の利用者を中心とした60戸に、11日から発送する。

社協の松本もとみ福祉推進係長は「『先が見通せない』『死にたい』という相談者もいて深刻な状況。いつ収束するかも分からず、今後も支援が必要」と話していた。