未来の俳優育てる 養成所立ち上げた演劇集団「青の会」代表の小林聖祥さん 三重県

令和元年8月、三重県鈴鹿市岸岡町に稽古場と事務所を構えた俳優養成所、演劇集団「青の会」を立ち上げた。現在、県内の13歳から60代の男女計22人が、大人一般とミュージカルなどプロとして演劇を目指す中高生を対象とした受験コースに分かれてレッスンを受けている。

小林さんは、東京の大学時代に新劇に興味を持ち、プロとして10年間で約100本の舞台に立ち、新劇俳優として活動していたが、母親が介護が必要な病気になったことで、長男としての責任を感じ東京から実家の三重に戻り、やむなく会社員生活を送るようになった。

転機が訪れたのは、平成20年に亀山で元宝塚歌劇団員のプロと市民が参加する「市民参加型ミュージカル」への出演の機会を与えられ、「プロの人たちと関わり、いったんプロとしての活動を諦めた演劇への強い思いがよみがえった」と当時を振り返った。

いまは会社員を辞め「青の会」の代表として活動する小林さんは「これまでの演者としての経験と舞台で培った演出のノウハウを伝え指導して、学びの場所を提供するのが自分の役割。プロにならなくても、芸術文化に触れることで心が豊かになり、今後の人生にも役立つ。無駄なことは何一つない」という。

「『青の会』から巣立った若者がプロの道に進み、いずれ地元に帰り三重の芸術文化向上の一躍を担う人になってもらうのが願いです。自分は演劇が好きなんですね」と語った。