伊勢 協力金ない喫茶店苦境 新型ウイルス影響で営業短縮、売り上げ半減 三重

【時間短縮やテイクアウトで営業を続ける橋本さん=伊勢市河崎の河崎蔵で】

新型コロナウイルス感染拡大の影響で休業や営業自粛の飲食店が増える中、古い町並みが残る三重県伊勢市河崎の喫茶店「河崎蔵」は、営業時間を短縮するなどして開店を続けている。経営者の橋本信子さんは「昼営業の喫茶店は、(休業や営業短縮した店に支給される)県の協力金の対象になっていない。制度の対象外の小さな店の苦境にも目を向けてほしい」と話す。

築160年の商家の蔵を再生した趣ある店内。客席数は20ほど。普段は、観光客と地元の常連客がほぼ半分の割合で来店する。

感染拡大による外出自粛などから、3月半ばから観光客は大幅に減り、地元客も少なくなった。売り上げは半減した。常連客にはお年寄りが多く、感染を防ぐため、利用できる座席を減らしたり小まめに消毒しながら、現在は午前のみ営業する。

同店は県の休業要請の対象ではなく、営業短縮しても協力金は支給されないという。橋本さんは「家賃などの支払いもあり、休業はできない。同じように苦しむ店はいくつもある。対象外の店も救ってほしい」と訴える。

前を向き、大型連休からドリンクメニューのテイクアウトを新たに始めた。同店人気の手作りシフォンケーキもプレゼントする。「本来なら店でゆっくり楽しんでもらいたい。外出自粛が続くが、ちょっとした息抜きに利用してもらえたら」と話していた。