紀宝町 「広報きほう」が総務大臣賞 全国コン町村部 LGBT特集 三重

【総務大臣賞を受賞した「広報きほう」の昨年12月号を持つ愛野さん=紀宝町役場で】

【南牟婁郡】三重県紀宝町の広報紙「広報きほう」の昨年12月号が「全国広報コンクール」(公益社団法人日本広報協会主催)の広報紙町村部で総務大臣賞を受賞した。同性愛者や両性愛者などLGBT(性的少数者)をテーマに13ページにわたり特集した。

町企画調整課の愛野裕基さん(39)が、同僚職員の提案をきっかけに企画。本を読んだり、県男女共同参画センター「フレンテみえ」(津市)の担当者に話を聞いたりして3カ月かけて取り組んだ。

当事者インタビューでは、体と心の性別が一致しない「トランスジェンダー」の町民が就職活動で受けた差別や、自治体が同性カップルをパートナーと認め証明書を交付するパートナシップ制度が広がることへの期待などを語っている。

このほか「どのようなきっかけで心の性に気づくのか」という質問など、LGBTに関する疑問を一問一答形式で紹介し、相談窓口や支援団体なども一覧で記載している。

特集は「当事者、支援者の思いなどが丁寧に構成されてあり、理解を深められる」などと評価され、各都道府県代表の25点が集まった広報紙町村部で最も良い特選となった。

愛野さんは「当たり前のように性別を聞く場面があるが、性別を出したくない人もいるかもしれない。性別について見つめ直す機会になった」と語る。「言いづらいという人もいるかもしれないが、相談することで少しでも気持ちが楽になってもらえれば」と話した。