住民、風評被害を懸念 新型ウイルス感染軽症者受け入れ 鈴鹿の利用施設で説明会 三重

【新型コロナウイルスに感染した軽症者らの受け入れに関する住民説明会=鈴鹿市御薗町で】

三重県は29日、新型コロナウイルスに感染した軽症者らを受け入れることになった鈴鹿市御薗町の宿泊施設「スポーツマンハウス鈴鹿」の周辺に住む住民を対象に説明会を開いた。参加者からは受け入れ時期を尋ねる質問や風評被害を懸念する声が相次いだ。

説明会は施設に隣接する県営鈴鹿スポーツガーデンで開かれ、周辺住民ら約60人が参加。県新型コロナウイルス感染症対策本部事務局の職員らが、療養者を施設に移送するルートや運営管理などを説明した。

県職員は、移送ルートについて「国道23号中勢バイパスを使い、住宅地は極力通過しないようにする」と説明。療養者のごみは「一般ごみと混ざらないよう、感染性の廃棄物として収集・廃棄する」と述べた。

田辺正樹医療政策総括監は「クラスター(感染者集団)発生など短期間に患者が急増した場合、病床の確保が難しい。医療体制を維持するため皆さまにご理解いただき、宿泊療養体制を構築したい」と協力を求めた。

参加者の「いつから使える状態にするのか」の質問に対し、「5月1日から受け入れ可能な状態にする。状態が整ったからといって患者がすぐに入るわけではない」と説明した。

「風評被害が飛び交うことを懸念している」という声もあり、県職員は「感染管理や運用部分をきちんと分かるように伝えることで、風評被害につながるような心配がないようにしたい」と述べた。

説明会後、御薗町自治会の宮﨑孝教会長(70)は取材に応じ「風評被害が心配。施設は我々の憩いの場で、散歩などをしていたので痛手」としながらも「仕方がない。新型ウイルスが落ち着くまではどこかが協力しなければならない」と複雑な心境を明かした。

県によると、施設には64の客室がある。受け入れ対象は24時間以内で発熱がない感染者や無症状の人ら。感染者が滞在する区域と、医師や看護師らが待機する区域に分けて対応する。