伊勢 青空市場で食品ロス防ぐ 給食用野菜、パチンコ店駐車場で 三重

【来訪客に応対する塩崎さん(右)=伊勢市のハワイ伊勢店駐車場で】

【伊勢】新型コロナウイルスにより学校給食用として納入予定だった野菜等の食品ロスを防ごうと、三重県伊勢市宮後一丁目の青果卸業「塩崎」は27日、同市上地町のパチンコ店「ハワイ伊勢店」の駐車場を借りた青空市場による野菜の販売を始めた。経営する塩崎隆康さん(52)は「自己満足かもしれないが何かの助けにつながれば」と話す。

塩崎さんによると、小中学校の臨時休校や飲食、宿泊業者の営業自粛により3月上旬から取引市場の伊勢志摩総合地方卸売市場伊勢山田青果(同市西豊浜町)でもジャガイモやタマネギなどの野菜が大量に余るようになったという。

取引担当者から落胆の声を聞いた塩崎さんは、少しでも在庫を減らして生産者への還元につなげようと、市場で仕入れた野菜を販売する青空市場を企画。今月中旬からSNSのフェイスブックを通じて知人らに開催を呼びかけたところ、臨時休業中のハワイ伊勢店側から駐車場の無償利用の申し出があったという。

青空市場は大型連休が明ける5月6日までの期間、午前11時から営業する。たまねぎとじゃがいも、にんじんの袋詰めのほか、数量限定として五輪合宿に提供できるよう認定を受けた地元農家産のキャベツやフリルレタス、トマトのセットも通常より手頃な価格で販売している。

初日は開店前から野菜を買い求める大勢の客で賑わった。塩崎さんは「頑張って下さい、と声をかけてくれるお客さんもいて直接反応が聞けるありがたみを感じる。家にこもることも多いと思うので、少しでもわくわく感を持ってもらえたら」と話していた。