南伊勢町 道行竈の米、ブランド化へ 住民と皇学館大が連携 三重

【耕作放棄地を活用した水田で田植えをする住民ら=南伊勢町道行竈で(チーム道行竈提供)】

【度会郡】三重県の南伊勢町道行竈(みちゆくがま)の住民らと皇學館大学(伊勢市)が耕作放棄地を活用して酒米「神の穂」を栽培し、日本酒を造る「南伊勢地域連携日本酒プロジェクト」が2年目を迎え、新たな取り組みをスタートさせた。今年は酒米だけでなくコシヒカリも栽培。道行竈の米としてブランド化し、販売する予定。

同区は町内で平家の落人伝説が残る7集落の一つで、昔から豊富な水源を利用した米作りが盛んだったという。人口減が進み、後継者不足や耕作放棄地が増加する現状を懸念した住民と関係者が「チーム道行竈」を結成し、同プロジェクトを実施。昨年は伊賀市の若戎酒造に醸造を依頼し、収穫した酒米から「純米大吟醸 道行竈」を千本造った。

今年は昨年と同じ35アールの水田に酒米の苗を植え、新たに復田した45アールの水田にコシヒカリの苗を植えた。新型コロナウイルスの影響で皇學館大の学生らは田植えに参加できなかったが、今後も学生のできることを考え、協力していくという。

今後はチーム道行竈を法人化し、酒販免許を取得して販路拡大にも取り組む予定で、島田安明会長(67)は「酒造りを継続し、後継者をつくって地域に住んでくれる人を増やしたい」と意欲を見せていた。