誤って「陰性」通知 伊勢赤十字病院、新型コロナの検査結果

【検査結果の伝達ミスを発表し、頭を下げる楠田院長(右)ら=県庁で】

伊勢赤十字病院(伊勢市船江一丁目)が新型コロナウイルスの誤った検査結果を患者に伝えていた問題。楠田司院長は24日の記者会見で、ミスの背景に、検査件数の増加に伴う「多忙さ」を挙げた。

病院によると、民間検査機関から検査結果が届いた場合、複数の職員が結果を確認しながら電子カルテに入力するよう院内で取り決めている。しかし、当日は臨床検査技師が一人で入力作業に当たっていた。

なぜ「ダブルチェック」ができなかったのか。楠田院長は「検査が増え、結果の判明が夜間にずれ込んでいる。そもそも時間外は多忙だ」と明かす。今回の結果が届いたのも、午後6時すぎだったという。

一方、今回の問題では、患者への連絡に時差があるという課題も浮かび上がった。患者に「陰性」が伝わったのは20日だったが、その3日前に当たる17日の時点で、結果は病院に届いていた。

検査結果の連絡が3日後となった理由について、楠田院長は「陽性ならすぐに連絡している」とした上で「患者への連絡は基本的に担当医が行う。当日は担当医が不在で、週明けの連絡になった」と話した。

会見では、感染症指定医療機関としての責任を問われる場面も。楠田院長は「地域になくてはならない病院として医療を提供してきたつもりでいたが、地域の信頼を大きく損なった。襟を正したい」と語った。