伊勢 被爆アオギリ2世植樹 平和願い小西さん 種子から育て寄贈 三重

【種から育てた被爆アオギリ2世の木を植樹する小西さん(右)と鈴木市長=伊勢市朝熊町のフットボールヴィレッジで】

【伊勢】広島で被爆した「被爆アオギリ」の種から育てられたアオギリの木が16日、三重県伊勢市朝熊町のフットボールヴィレッジの駐車場に植えられた。2世のアオギリを育てた同市のボランティア団体カラス会代表の小西蔀さん(83)が市に寄贈し、鈴木健一市長らと植樹して平和への願いを込めた。

被爆アオギリは、1945年8月6日、広島に投下された原爆の熱線と爆風を受け、枝葉はなくなり幹の大半を焼かれながらも再び芽吹き、人々に希望を与えた。被爆アオギリの種子を平和の象徴として各地に広めている広島市の団体から、小西さんが平成12年に種を譲り受け育ててきた。2世の木は高さ約2・4メートルに成長。より多くの人に見てもらいたいとの思いから寄贈を申し出た。

植樹式に、鈴木市長と小西さん、カラス会のメンバーらが参加し、アオギリの根元に丁寧に土をかけた。今回植樹した木の横には、平成28年に広島市から贈られた被爆アオギリ2世も植えられている。鈴木市長は「戦争の歴史を次世代につなげていくことは大切。平和を考えるきっかけにしてほしい」と述べた。

小西さんは「大勢の人に見てもらい、戦争や平和について何か気付くきっかけにしてもらいたい。木が大きく育ち花咲くことを楽しみにしている」と話した。