鈴鹿 津波避難タワービル完成 ほうりん認定こども園 三重

【完成した津波避難タワービル=鈴鹿市北長太町のほうりん認定こども園で】

【鈴鹿】南海トラフ地震などの大規模災害に備え、鈴鹿市北長太町のほうりん認定こども園(弓巾尚史理事長、約110人)の敷地内にこのほど、高さ約12メートルの津波避難タワービルが完成した。17日付で市と「津波発生時における緊急避難施設としての使用に関する協定」を締結する。

同園は津波浸水予測区域にあり、市は地震発生に伴い最大1―2メートルの津波を想定しているが、周辺には避難場所となる高い建物がほとんどない。

完成した避難ビルは同園などを運営する社会福祉法人法輪会(同理事長)が建設。昨年7月に工事着工し、今年2月に完成した。総工費は設計費を含め約1億円。そのうち、市の津波避難施設等整備事業補助金として500万円の交付を受けた。

建物は鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積約248平方メートル。避難時の収容人数は138人。

1階は平時から子育て支援事業で活用し、2階は備蓄倉庫として園児らの3日分を想定した水や食糧を保管。災害時には3階と屋上を避難場所にする。

屋上の外壁を高くし、子どもの目線から外が見えないようにすることで、園児らの不安軽減に配慮したほか、子どもの歩幅や身長に合わせて階段を低めにしたり、手すりの位置を工夫した。

市と協定締結により、地域の災害時要援護者や逃げ遅れた人などの緊急避難場所としても使用できる。協定締結は今回を含めて29番目。

弓巾理事長(56)は「子どもたちがすぐに垂直避難できるようになり一安心。今後も安心安全のために頑張っていきたい」、市防災危機管理課では「高い建物が少ない地域なので、避難ビルを作っていただいたことは有り難い」と話していた。