尾鷲 鮮魚の出荷量落ち込む 新型コロナ影響 市長が市場など視察 三重

【長野理事(右)から説明を受ける加藤市長=尾鷲魚市場で】

【尾鷲】三重県の加藤千速尾鷲市長は15日、新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けている漁業者の現状を把握するため、尾鷲市港町の尾鷲魚市場を視察した。加藤市長は「現場の声を聞き、早急に県と国に要望したい」と述べた。

三重外湾漁協の長野規一理事(80)と、6業者でつくる尾鷲養殖組合の組合長で、尾鷲湾でマダイ養殖に取り組む中村浩久さん(56)から、感染拡大に伴う漁業の現状を聞き取った。

長野理事は「今年のブリは脂が乗っておいしいが、高値で購入してくれる旅館や料亭が休業しているため、出荷量が落ち込んでいる」と話した。マグロも鮮度が抜群だが、売値が悪くなっていると説明した。

中村さんはエサ代の高騰や、イベントの中止などで出荷量が落ち込んでいる現状を説明した。

同漁協尾鷲事業所によると、尾鷲魚市場へのマダイの水揚げ量は3月が640キロと前年同期より1140キロ減の大幅減となった。中村さんは感染拡大に伴う出荷先の減少が要因とみている。

加藤市長は視察後「今日もブリが千匹くらい捕れているが、水揚げしても出荷先が減っているため、大変な状況」と述べ、出荷先の確保など「現場の声を聞きながら国や県に要望していきたい」と語った。