伊勢型紙文様の証書作成 オコシ型紙商店と鈴鹿高専 デジタルデータ活用 三重

【鈴鹿高専の卒業式で初めて授与された伊勢型紙文様の卒業証書=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市江島本町のオコシ型紙商店(起正明社長)と、同市白子町の鈴鹿高専(竹茂求校長)はこのほど、デジタルデータを活用し、卒業証書や表彰状として使用できる伊勢型紙文様の証書を作成した。

鈴鹿商工会議所のSUZUKA産学官交流会伊勢型紙プロジェクトの一環。

両者は市の伝統産業伊勢型紙が、職人の高齢化や後継者不足で衰退することを危惧し、平成24年度から伊勢型紙の文様をデジタル化して記録保存する「デジタルアーカイブ化」に取り組んできた。保存したデータを活用することで、正確に復元した伊勢型紙文様を使ったレーザー加工ができる。

現在、同商店では数千種類の型紙やデザインを保有しており、デジタル化することができるという。

3月には「鈴鹿で過ごした学生時代の思い出をより深く胸に刻んでもらおう」と、しだれ桜の文様をデザインした卒業証書と修了証書を作り、同校の卒業生らに授与した。

起社長(55)は「伊勢型紙は地域資源。今後、市内の卒業式などで使用してもらうことで、郷土への誇りが高まれば」と期待を込めた。