メシエ天体に興味を 尾鷲市立天文科学館 3年かけ撮影、ポスターに 三重

【来館者と撮影した110個のメシエ天体が並んだポスターを紹介する湯浅さん=尾鷲市中村町の市立天文科学館で】

【尾鷲】三重県尾鷲市中村町の市立天文科学館は、オリオン大星雲やアンドロメダ銀河など、110個ある「メシエ天体」の写真を収めたポスターを作製した。天体観測指導員を務める湯浅祥司さん(70)が企画し、約3年かけて来館者と一緒にメシエ天体の写真撮影をした。湯浅さんは「ポスターがきっかけとなり、メシエ天体に興味を持ってもらえたら」と話す。

メシエ天体は、フランスの天文学者シャルル・メシエ(1730―1817)が、彗星(すいせい)と紛らわしい天体を区別するために作ったカタログに掲載された天体。

ポスターの作製は、来館した当時4歳の男の子が撮影したあれい星雲の写真が素晴らしかったことがきっかけという。「皆でワイワイ星を見たい」と、夜間観望会に訪れた4歳から80代までの市内外の51人に撮影してもらった。

湯浅さんが口径81センチと15センチの望遠鏡にカメラを取り付けてピントを合わせ、来館者にシャッターを押してもらった。湯浅さんは「空の素晴らしい状態はそんなに続かない。10分経つとかなり変わってくる」と言い、完成までに約3年を費やした。

A0判のポスターは20枚作製。市内の小中学校に配布する。A1判は200枚作製し、一般に配布する予定という。

同館は、地域振興を目的としたふるさと創生事業の交付金を活用して平成2年10月に市中心部に建設され、今年で30周年を迎える。今年2月末時点で、延べ11万3440人が来館した。