緊急事態宣言から一夜 三重県内でも一部で休業へ 売り上げ減に嘆き

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言の発令から一夜明けた8日、発令の対象ではない三重県内では多くの店舗が通常通り営業しているが、一部には宣言を受けて臨時休業を決めた事業所もある。

発令の対象となった7都府県のショッピングセンターは専門店を休業しているが、県内では通常通りの営業。県内に6店舗を設けているイオンモールも、全国で休業する一部の専門店を除いて営業している。

一方、津市内にある女性専用トレーニングスタジオは緊急事態宣言を受け、19日までの臨時休業を決めた。先月18日にプレオープンしたばかり。スタッフらが会員への電話連絡に追われている。

「県内は緊急事態宣言の対象地域にはなっていないが、店から感染者を出してはならないと考えて休業することにした」と経営者の男性(48)。「最近は体験会の申し込みも減ってきていた」と明かす。

感染者が確認されていない地域でも、売り上げの大幅減を嘆く声が聞かれる。尾鷲市内の飲食店を経営する50代男性によると、3月からの売り上げが通常の2割にまで落ち込んでいるという。

地元の人気店で満席になる日も多いが、最近の来客は一日に数人程度。男性は「感染を広げる側になっても困るので休業も考えたいが、賃料や生活のこともあるので続けるしかない」と複雑な心境を明かす。

夜間の客足が遠のいたことで営業形態を見直した店も。近鉄四日市駅近くの居酒屋は、今月から弁当の販売を約2年半ぶりに再開。夜間の客が減ったことで半減した売り上げを、少しでも賄おうとの考えだ。

経営者の女性(46)は「今では昼の方が客の入りが多い」とし、弁当の売れ行きに期待しつつも「昼間の利益はわずか。夜の客足が戻らないと先が見通せない。ますます外食の自粛が増えるのでは」と懸念する。