「SNSでデマ拡散やめて」 新型コロナで三重県知事呼びかけ

【記者会見で、デマを拡散しないよう呼び掛ける鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は3日の記者会見で、新型コロナウイルスに感染した北京五輪陸上銀メダリストの塚原直貴さん(34)が参加していた鈴鹿市内での練習会などを巡って「SNS(会員制交流サイト)で相当なデマが拡散されている」と指摘。事実に基づかない情報を広げないよう呼び掛けた。

鈴木知事は塚原さんの氏名や宿泊先を公表した事業者に感謝を示した上で「SNSで相当なデマが拡散されている。デマか分からなければ立ち止まり、行政の発表や報道を確認してほしい」と指摘した。

また、SNSに投稿された「塚原さんがショッピングモールに行っていた」「ショッピングモールで握手会があった」「子どもたちや医療関係者らに陽性があった」とする情報は「全てデマ」と否定した。

一方、県は3日、感染事例を伝える発表資料に「報道機関の皆様へ」とする文章を掲載。文章は「個人の特定につながるような行為や情報を公開した個人などを責めることは絶対に許されない」と指摘した。

その上で「感染拡大防止の観点からも、新たに感染が確認された場合に情報を提供・公開いただくことが難しくなる」と記し、個人情報の保護と勤務先や滞在先などの風評被害防止に協力を求めた。

「公開いただくことが難しくなる」とする文言を掲載したことの是非を本紙記者がただしたところ、鈴木知事は「読む方によっては不愉快に思う文章だったかもしれない。以後気をつけたい」と応じた。