
【鈴鹿】三重県の鈴鹿市議会は3日、臨時各派代表者会議を開き、新型コロナウイルス感染症対策の現状について説明した。
感染が確認された元陸上選手の塚原直貴さんが28日に市内で開催した練習会に参加したことを受け、市側はこれまでの経緯や現在の状況などについて報告した。
この中で、末松則子市長は「対象者が非常に多く年齢も幅広いが、全てが濃厚接触者ではない。参加者情報の提供も受けており、クラスターが起こっている状況ではない」との見方を示し、「公民館を含め早期に閉鎖措置を取ったので、検査結果を踏まえてそれぞれの公共施設開放も進めたい」と述べた。
会場が市の陸上競技場だったことについては「一般開放の中で実施されており、大きなイベントになったことを把握しかねた。団体主催なら自粛要請している。屋外は盲点だった。次に向けての改善として捉えている」と話した。
議員からは「今後、陽性者が出た場合の医療体制は構築できているのか」「県の指示を待たず、市独自の水際作戦をやっていくべきでは」などの意見が出され、末松市長は「医師会と連携し、調整している状態」「体制強化に努め、早急に対応していく」と答えた。