桑名空襲の証言集で続編 「劇団すがお」が刊行 三重

【証言集を手に「一人でも多くの人に読んでほしい」と話す加藤代表=桑名市内で】

【桑名】三重県桑名市のアマチュア劇団「劇団すがお」が、桑名空襲体験者の証言集「私はそこにいた」をこのほど刊行した。桑名空襲をテーマにした朗読劇や芝居を上演し続けている同劇団の加藤武夫代表(77)は「一人でも多くの人に読んでもらって、かつて桑名でもこんな悲惨な出来事があったことを知ってほしい」と話している。

平成30年に刊行した「桑名空襲20人の証言」の続編。前作が大きな反響を呼び、空襲体験者や市民から新たな証言や情報が寄せられた。「体験者が元気なうちに記録に残し、若い世代に伝えたい」と、2冊目の刊行を決めた。

今回も20人の体験談を収めた。「照明弾の後、焼夷弾が一斉に投下されて、川の上流から多数の死体が流れてきた」「焼夷弾が降る中、直撃を受けた死がいをまたぎながら逃げた」などと、戦争の恐ろしさと悲惨さを伝えている。

B5判、83ページで500部を刊行した。1冊千円で、市内の主要書店で販売している。