マスク姿で新たな一歩 入庁・入社式、中止の企業も 感染防止で 三重

【前葉市長(左)から辞令を受け取る渡部さん=津市西丸之内で】

【津】新年度が始まった1日、新社会人が新たな一歩を踏み出した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、三重県津市内の自治体や企業では、入庁・入社式の開催について判断が分かれ、開催した団体も例年より規模を縮小させるなど異例の対応となった。

津市は新規採用した職員の入庁式を同市西丸之内の津リージョンプラザで開いた。職務経験者を含む18―46歳の新人職員107人は1人ずつ名前と配属先を読み上げられ、順番に返事をして起立。競技運営課の西岡輝さん(23)が服務を宣誓した。

市は例年、市役所本庁舎8階の大会議室で式を開いていたが、密集を避けるため、より広い津リージョンプラザに会場を変更。新人職員らは座席の間隔を空けて着席し、マスクを着用して臨んだ。辞令は市民税課の渡部花恵さん(22)が代表して受け取った。

前葉泰幸市長は「感染対策で席を空けているが、同期と話したかったに違いない」と入庁者らを気遣った上で「皆さんはいろんな分野でそれぞれ市を代表する立場になり、その場から逃げてはいけない。できることを100パーセントしっかりやってほしい」と訓示した。

教育総務課の中林誠太朗さん(24)は式が開かれたことについて「式に参加することで入庁した気持ちになるので良かった」と述べた。市民課の前田真輝さん(22)は「研修が延期されるようなので同期と仲良くなれる機会がなかなかなく、さびしい」と話した。

一方、百五銀行や三重交通グループホールディングスは参加者の安全を確保することが困難と判断し、グループ会社全体での入行・入社式を中止。新入社員らは個別に辞令を受け取ったり、地域ごとに分かれて心構えを学んだりするなどして新たな門出を迎えた。