居眠りで救急車出動遅れる 津市消防、消防士を懲戒処分 三重

【津】三重県津市は30日、不適切な事務処理をしたとして、農林水産部農業基盤整備担当の男性参事(52)と河川排水推進室の男性室長(50)、下水道総務課生活排水推進担当の男性副参事(59)の3人を減給10分の1(2月)の懲戒処分にした。市消防本部も同日、居眠りで救急車の出動が11分遅れたとして、中消防署の消防士らを27日付で戒告などの懲戒処分にしたと発表した。

市によると、参事は平成27―30年度までため池や農業排水など14件の施設修繕で、決裁などの手続きを踏まずに分担金の免除を決めた上、異なる事業の予算で修繕費計約500万円を支払った。

また、室長は津南工事事務所に勤務していた平成29年度に、副参事は建設政策課に配属されていた30年度に、それぞれ事業者に支払う委託料が不足したため、別の課の予算や違う年度の予算を使った。

市は、3人のほか、当時の部下や責任者ら11人を戒告処分、管理監督責任のある上司ら6人を文書による厳重訓告処分とした。

一方、中消防署は今月18日早朝に事務所にいた男性主査(44)と男性消防士(27)が居眠りしたため、指令センターからの要請に気付かず、救急車の出動が11分遅れた。当時は署内に14人いたが、8人は仮眠中で、4人は食堂で打ち合わせをしていた。

この結果、市内在住の80代女性が医療機関に運ばれたのは、家族の通報から約40分後だった。女性は脳疾患で、現在も入院している。医療機関の医師は「出動の遅れによる悪影響の可能性は否定できないが、正確には測れない」との見解を示しているという。

市消防本部は、男性指揮隊長(49)と居眠りしていた2人を戒告処分、中消防署の男性署長(57)ら5人を文書による厳重注意とした。