聖火リレー中止「仕方ない」 予定だった三重のランナー「走れる機会あれば」と期待も

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴い、東京五輪が延期され、県内でも来月予定されていた聖火リレーが中止となった。県内を走る予定だったランナーからは「いまの状況では仕方がない」と中止に理解を示す声や「(延期後の五輪で)走れる機会があるならうれしい」と期待する声が上がった。

亀山市の関宿を走る予定だった県立聾学校中学部1年、山中柚乃さん(13)=亀山市アイリス町=は「残念ですが、世界中に感染の拡大が広がっているいまの状況では仕方がないと思います。もやもやしていましたが、中止ではなく延期となったことにほっとしています。前向きに気持ちの整理をつけ、しっかり走りたいと思います」と心を前へ向けた。

アーティスティックスイミング日本代表ジュニア選手で、グループランナーの一人として走る予定だった島田綾乃さん(13)=鈴鹿市加佐登=は「(中止は)とても残念ですが、次の機会に走ることができればいいなと思う。いつか日本代表選手として、五輪に出場するのが将来の夢なので、これからもっと練習して上手になりたいし、今より上の順位を狙えるように頑張りたい」と語った。

阪神淡路大震災、東日本大震災をそれぞれ現地で体験した御浜町の羊飼い、北見悠加さん(42)は「残念な気持ちになりましたが、また走れると信じて、前向きに捉えています。聖火リレーに向けて観光牧場の坂道を毎日走っていましたが、継続して走りたいです。これからも一日一日こつこつと頑張っていきたい」。

志摩市志摩町の現役海女、三橋まゆみさん(71)は「開催がどうなるか決まるまで気をもんだが、(五輪の)延期が決定し、すっきりした気持ち。選手や参加するみんなにとってよかったと思う。聖火ランナーも来年走ることができるみたいなので安心した。それまで若さを保ち、運動やトレーニングを続けたい」と話した。

昭和39年の前回東京五輪で聖火ランナーを務め今回、2度目の経験となる予定だった桑名市筒尾の伊藤茂一さん(72)は「聖火ランナーは走らず車でランタンを運ぶと聞いたときは、少し残念に思った。今回、延期になったことで、ランナーにとっても結果的には良かったのではないかと思っている。それぞれ都合もありますが、私自身は『一年頑張る目標ができた』と前向きに捉えています」と感想。

津市栗真町屋町の医師、小川朋子さん(55)は「今のパンデミックの状況からすると中止は致し方ない。聖火リレーが途中で止まるのでなく走り出す前に方向転換してもらえたのはよかったと思う」とし、「外来の患者さんに『今走るより(終息後のほうが)ちゃんと応援に行ける』と言われます。優先と聞いているだけで絶対走れるかどうかは分かりませんが、五輪が無事に開催できるとなったとき走れる機会があるならうれしい」と来年に期待した。