大阪から伊勢へリヤカー旅 5日間、155キロ完歩 永瀬さんと辻さん 三重

【リヤカーを引いて大阪市から伊勢市まで歩いた永瀬さん(右)と辻さん=伊勢市の伊勢神宮内宮前で】

【伊勢】大阪市から三重県伊勢市の伊勢神宮までの道のりを、リヤカーを引いて歩いてきた大阪府立成城高校講師永瀬忠志さん(64)=大阪市東住吉区=が23日、内宮に到着した。教え子で今月卒業を迎えた辻愛梨紗さん(18)と共に5日間、155キロを歩き、旅を終えた。

永瀬さんは「リヤカーマン」として知られる冒険家。19歳でリヤカーを引いて日本縦断して以来、オーストラリア大陸やアフリカ大陸横断など世界各国で旅してきた。

現在同校でものづくりを指導する永瀬さんが、伊勢神宮への旅を始めたのは平成23年。教え子が実習で製作したリヤカーで毎年伊勢を目指し、同行を希望する生徒がいれば一緒に歩いている。

19日の朝、2人はリヤカーにテントや食料を載せ、教職員らに見送られて学校を出発。今回は、辻さんが同級生らと作ったリヤカーを引き、永瀬さんは自前のリヤカーを引いた。初挑戦の辻さんは初日から「やめればよかった」とくじけそうになったが、道中、軒先にテントを張らせてもらった民家でお風呂に入れてもらったり、差し入れをもらったり、人の温かさに触れ支えられたという。

ゴールした辻さんは、足の痛みを気にしながら「想像より百倍しんどかった。これからつらいことがあっても、この経験を思い出し乗り越えていきたい」と語った。永瀬さんは「よく最後まで歩いた」とねぎらい、「歩いているとリヤカーを作った教え子たちの顔も頭に浮かんできた。生徒たちに良い人生を歩んでいってほしい」と話した。