ゴカイ、注目すべき海洋生物に認定 鳥羽水族館で捕獲 三重

【2019年の注目すべき海洋生物10種に選ばれたタコヤドリゴカイ(鳥羽水族館提供)】

【鳥羽】鳥羽水族館(三重県鳥羽市鳥羽三丁目)は23日、同館の生物調査により捕獲され、昨年1月の論文発表で新種として認定されたゴカイの一種「タコヤドリゴカイ」が、世界各国の研究者が選ぶ「2019年の注目すべき海洋生物10種」に入ったと発表した。

同種は体長約1センチのヤドリゴカイ類の一種で、平成29年11月、熊野灘の水深150メートル付近で実施した底引き網で採集したタコの体表上で共生しているのを同館の学芸員が発見。ゴカイを含む多毛類の研究者である自見直人氏や、北海道大の柁原宏氏との共同研究で発表した論文が昨年1月、イギリスの学術誌「Systematics and Biodiversity」に掲載された。

従来種とは異なる比較的水深の浅い生態系で発見された点や、これまでなかったタコとの共生関係などが着目され、各国の研究者らが運用する海洋生物データベース「WoRMS(国際海洋生物種目録)」によって「2019年の注目すべき海洋生物10種」に認定されたという。

最初に発見された一個体以降、新たな個体は見つかっていないといい、同館学芸員の森滝丈也さん(50)は「引き続き調査を続けて熊野灘の生物相を明らかにしたい」と話した。