神上小・中学校で最後の卒業式 148年の歴史に幕

【楠校長から卒業記念品を受け取る倉本さん(中央)と德久さん(右)=熊野市神川町で】

【熊野】児童生徒数の減少のため本年度で休校し、創立148年の歴史に幕を下ろす熊野市立神上(こうのうえ)小・中学校(同市神川町)で13日、中学校の卒業式があった。最後の卒業生となった德久叶汰さん(15)と倉本早紀さん(15)は通い慣れた学びやに別れを告げた。

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、保護者ら関係者が座る椅子の間隔を広げて実施。来賓の出席は見送った。

卒業式では、楠卓也校長が「感謝の気持ちを忘れず、目標に向かって努力することを忘れないでほしい」と式辞を述べた。体験学習や修学旅行などの思い出を振り返る映像も上映された。

德久さんは卓球部員として練習に励み、昨年は地区予選を勝ち抜き個人戦で県大会に出場した。「高校生になっても卓球を続けたい。友達を作って楽しく過ごしたい」と話していた。

倉本さんは、三重県内の中学生1万2082人の応募の中から14人に選ばれ、昨年8月に亀山市で開催された「第41回少年の主張三重県大会」に出場。住民同士のつながりなどを紹介し、優良賞を受賞した。「友達をたくさんつくって高校生活を楽しみたい」と笑顔を見せた。

同校によると、小学校には最盛期の昭和9年には279人、中学校には最盛期の同37年には132人が通っていたという。

唯一の在校生で小学4年門田愛結姫さん(10)は新年度からは五郷小に通う。