大内山酪農農協 休校で牛乳232トン納品できず 加工し廃棄回避 三重

【大内山酪農農協の谷川原組合長(左中央)から影響を聞く鈴木知事(右)=大紀町の同事務所で】

【度会郡】鈴木英敬三重県知事は12日、大紀町の大内山酪農農協を視察。新型コロナウイルス感染拡大で小中学校が臨時休校となったことで、給食用の牛乳販売がストップした現状について意見や要望などを聞いた。

同農協では、県内の給食用牛乳の約7割をシェア。給食用として1日約10万本(約20トン)を出荷していたが、小中学校の臨時休校により、予定していた生乳約232トンが納品できなくなった。このため加糖練乳への加工や上部団体に当たる全農や東海酪連を通じて脱脂粉乳やバターなどの委託加工に回すことで全廃棄は免れたが、1キロ当たり4円の減収が発生し、人件費や物流への影響も出ているという。

谷川原万欣(かずよし)組合長は「今のところは廃棄ないが、生産者の減収に対する支援をお願いしたい。長期的には老朽化に伴う新工場の整備も考えているので関係者との調整をお願いしたい」と述べた。

鈴木知事は「加工による価格差などは支援に向けて調整したい。今後やむを得ず廃棄となった場合、学校給食での処分費用は国から全額補助が出るが、用途変更後に廃棄となった分も同様に補助を受けられるよう要望したい」とし、「県にできるのは資金的支援だけでなく需要をつくること。やむを得ない廃棄をなくす努力をしたい」と述べた。