
【亀山】三重県亀山市の市民団体「みつまたを愛する会」(松井隆孝会長)は12日、亀山市安坂山町地内のミツマタが群生する場所に行く林道の整備を実施した。会員や中日本高速道路(NEXCO中日本)の社員ら20人が、スコップや竹ぼうきを手に持ち、落石した小石や木の枝、枯葉などを除去した。
整備は、29日に開催する「みつまたの森ウォーキング」(同実行委員会主催)で参加者らが安全に歩行できるよう、同会の呼び掛けに同社が協力した。
松井会長(68)は「皆さんの協力で、安全に歩行できるようになった」といい、「途中、道幅の狭い箇所もあるので、足下に気を付けウォーキングを楽しんでほしい」と話していた。
同町地内の山奥に昭和20年ごろ、黄色い花が咲く和紙の原料「みつまた」を製紙原料として植樹されたが、その後、和紙づくりが衰退し、現在は野生化したミツマタが数万本群生している。