赤福恐喝未遂 男に実刑 執行猶予満了後すぐ犯行 津地裁 三重

三重県伊勢市の老舗和菓子メーカー「赤福」と暴力団のつながりを指摘し、同社と持ち株会社「濱田総業」から現金を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂の罪に問われた伊勢市二見町茶屋、無職中川久朗被告(68)の公判が9日、津地裁であり、濵口紗織裁判官は懲役1年(求刑・懲役1年6月)の実刑判決を言い渡した。

判決理由で濵口裁判官は「犯行は執拗(しつよう)で企業の弱みにつけ込んだ悪質なもの」と指摘。「平成28年、窃盗などの罪で執行猶予判決を受けたのに、期間満了後1年もたたないうちに本件犯行に及んでおり、規範意識に問題がある」と述べた。

判決などによると、中川被告は昨年12月、濱田総業グループの酒造会社「伊勢萬」が製造、販売した指定暴力団の代紋や「名古屋弘道会」などの文字が入った焼酎の空き瓶を大紀町の骨董(こっとう)品店で入手。この空き瓶を持って赤福本社を訪れ「赤福さん、これ買うてくれへんかな」などと恐喝し、現金50万円を脅し取ろうとした。

この恐喝未遂事件を巡っては、指定暴力団側からの受注を受け、平成12年から24年の間に代紋入り焼酎の製造、販売を指示していたとして、赤福の浜田益嗣会長(82)が1月16日付で同社をはじめ、グループ計6社の全役職を辞任した。