中森製茶、三重ブランドに 度会町で初、町長に報告 三重

【中村町長(左端)に三重ブランド認定を報告した(右から)中森社長と大さん=度会町役場で】

【度会郡】三重県内の自然や伝統を生かした生産物を県が認定する「三重ブランド」の「伊勢茶」の事業者として新たに選ばれた、「中森製茶」=度会町大久保=の中森慰社長(70)と長男で取締役の大さん(42)がこのほど、度会町役場を訪れ、中村忠彦町長らに報告した。同ブランド認定は町内の事業者では初めて。

古くから煎茶をなりわいとしてきた中森製茶は中森社長が16代目。生産者の目が届くように最大で10ヘクタールあった茶園を1・5ヘクタールに縮小し、収穫した茶葉を自社工場で製茶する「自園自製」が基本。市場流通中心から直売中心の経営に転換することで生産者の顔が見える生産販売体制を整え、高品質なお茶を提供している。

全て手作業の手もみ茶作りに力を入れ、三重県で生まれた幻の製茶法を復活。保存会を立ち上げて伝承保存に努めるほか、低温抽出した高級ボトリングティー、高級茶の茎を焙煎(ばいせん)した「伊勢棒茶」など多彩な商品を手掛ける。東京への直営店出店や手もみ茶実演、SNS(会員制交流サイト)による情報発信で伊勢茶の魅力をPRしてきた。

同認定では、手もみ茶の丁寧な技術を製造工程に生かしていることや、人と自然にやさしいみえの安心食材表示制度の認定を取得し、信頼性の確保に努めていることなどが評価された。

中村町長は「伝統を守り、品質の良いお茶を作ってきた結果。これからも精進してほしい」と激励。中森社長は「素晴らしい商品を作っても後継者がいなければ続かない。三重ブランドになったことをきっかけに若い後継者を育てていきたい」と意欲を見せた。