津 花などの水墨画33点 三重画廊で櫻井さん作品展 三重

【作品を紹介する櫻井さん=津市中央の三重画廊で】

【津】津市香良洲町の画家、櫻井拙朋(本名・順司)さん(81)の個展が、同市中央の三重画廊で開かれている。墨で描いた果物や花など新作を中心に33点を展示販売している。8日まで。

櫻井さんは松阪市生まれで東京芸大油画科出身。在学中に南宋時代の水墨画家の作品に感銘を受け卒業後は水墨の道に進んだ。60歳を機に地縁のあった香良洲町に居を移している。

黄土色の中華唐紙に墨の濃淡で描いたりんごや柿、筆遣いを自在に使い分けたアンスリュームやリンドウなどが並ぶ。

今回初めて挑戦した、一筆で丸を描く「円相」は、禅宗で悟りを表す。赤い墨でくるりと円を描き「広さと長さと深さと」や「道楽は人をつなぐ」などの言葉を添え「難しくて描けないと思っていたが描き出すと面白い。こんな時代だから色を付けた」と話す。

櫻井さんは「描いたところだけでなく余白も同じ価値を持つよう、物より空間を大事にしている。その面白さを見てもらえたら」と来場を呼び掛けた。