三重県知事 海外渡航の自粛求める 県民に異例呼び掛け

【不要不急の海外渡航を控えるよう県民に呼び掛ける鈴木知事=三重県庁で】

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、鈴木英敬三重県知事は5日、不要不急の海外渡航をしないよう県民に呼び掛けた。県内居住者で4日にカンボジアから帰国した40代男性の感染が確認されたことなどを受けた異例の対応。政府は韓国などの一部地域に限定して渡航の中止を求めているが、県は「独自の判断」として、全ての国に渡航の自粛を呼び掛けている。

この日夕、県庁で開かれた感染症対策本部員会議の後、鈴木知事が報道陣を通じて「不要不急の海外旅行を控え、出張などで海外に渡航する場合も感染予防を徹底してほしい」と県民に呼び掛けた。

この後、鈴木知事は報道陣の取材に対し、海外渡航の自粛を求めた理由について「これまでに感染が確認された県内在住者の2人が共に海外に渡航していたことを踏まえて判断した」と説明した。

その上で「本当は卒業旅行などに行ってほしい思いもあるが、今は感染拡大防止に重要な時期。県内でクラスター(集団感染群)がないのは県民による努力のたまもの。この状況を続けたい」と述べた。

自粛を求める期間に定めはなく、法的な強制力はない。薬務感染症対策課は「他県で同様の呼び掛けをした例は把握していない。自治体の呼び掛けとしては、おそらく全国で初めてはないか」としている。