上司の印鑑無断で使う 県埋文の文化財技師 文書6件を不正作成 三重

三重県教委は4日、埋蔵文化財センターの男性文化財技師(30)が上司らの印鑑を無断で使うなどし、6件の文書を不正に作成していたと発表した。職員らと同じ名前の印鑑を量販店で購入して使用したことも判明。男性技師は「業務の遅れを取り繕おうとした」と話しているという。県教委は男性技師への処分や公文書偽造容疑での刑事告訴などを検討している。

県教委によると、男性技師は平成30年12月から今年1月にかけ、上司ら6人の印鑑を机の引き出しから無断で取り出したほか、8人分の印鑑を量販店で購入し、作成した文書の決裁欄に押印した。

今年1月、別の課に所属する職員が決裁欄の印影が自らのものと異なることに気付いて発覚。発掘調査を委託する業者との打ち合わせ記録や業務計画書など、6枚の文書を不正に作成したことが判明した。

上司は男性技師に対し、文書の起案が遅れていることに複数回にわたって注意していた。一方、男性技師が無断で印鑑を使っていたことや文書の決裁を依頼しなかったことには気付かなかったという。

男性技師は県教委の聞き取りに「発掘調査の段取りを優先し、文書の作成が遅れていた。上司から指摘され、取り繕おうとした」などと説明。「大変なことをしてしまい、申し訳なく思う」と話している。

男性技師は平成28年4月に県職員として採用された。センターが発掘調査現場に設置する事務所で勤務し、調査の監督や記録などを担当している。2月10日から有給休暇を取得しているという。

県教委社会教育・文化財保護課は「文書の不正な作成による業務への影響はなかった」と説明。「職員の規律違反が続く中での発生を重く受け止めている。厳正な処分を検討したい」としている。