作家の外城田川さん 「大岡越前守ビギニング」出版 玉城町舞台の小説3部作の集大成 三重

【玉城町を舞台にした小説3部作の集大成「大岡越前守ビギニング」を紹介する外城田川さん=伊勢市の山田奉行所記念館で】

【度会郡】三重県玉城町の町おこしを目的に、町の歴史や文化を題材にした小説の執筆を手掛ける作家、外城田川忍さん(70)=同町田丸=が、江戸時代の名奉行として名高い大岡越前守忠相と八代将軍徳川吉宗の出会いを描いた「大岡越前守ビギニング」を、伊勢新聞社から500部出版した。四六判172ページ。税別1800円。

同町出身の外城田川さんは早稲田大学卒業後、産経新聞社に入社。スポーツ紙の編集や東北総局長などを務め、平成21年に定年退職。同28年に故郷に戻り、作家活動を始めた。

同町を題材にした3部作として、伊勢神宮に仕えた未婚の皇女「斎王」や同町に伝わる伊勢神宮への奉納舞を取り上げたデビュー作「鳥名子舞」、かつて田丸地区にあった遊郭が舞台の第2作「勝田街山壱楼」を出版。元新聞記者としての取材力を駆使して現場を歩き、資料を調べて臨場感あふれるストーリーを創り上げてきた。

3部作の集大成となる今回の小説では、伊勢国で山田奉行を務めていた大岡越前守が紀州藩第五代藩主だった吉宗と同藩田丸領(玉城町)で出会い、江戸南町奉行に抜擢された経緯を明らかにしている。

外城田川さんは「歴史小説の醍醐味は事実を曲げずに歴史をつくること。今回は大岡越前守の新しい姿を描き、奇想天外に2人の出会いをつくった。新発見したことや町の成り立ちも詳しく書いたのでぜひ読んでもらいたい」と話した。

問い合わせは伊勢新聞社=電話059(224)0003=へ。