保護者ら感謝「助かる」 臨時休校初日、学童保育受け入れ 支援員から戸惑う声も 三重

【尾鷲】新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、全国の小中学校・高校などが2日、臨時休校に入った。三重県尾鷲市では公立幼稚園と小中学校9校が臨時休校となり、共働き家庭などの小学生を預かる放課後児童クラブ「くれよん」(同市栄町)は、午前8時半から子どもらを受け入れた。保護者から「学童があって助かる」と感謝する声がある一方、支援員からは「急すぎた」と戸惑う声も上がった。

尾鷲市では2日から15日まで臨時休校となった。くれよんには、市内の小学校4校から39人が通っている。同市が休校を決めた2月28日は、保護者に配布する資料を作成するなど対応に追われた。通常の受け入れ時間は、平日は放課後から午後5時半までだが、休校期間中は午前8時半から午後5時半まで開所することになった。

1年生の孫を連れてきた市内のデイサービスで働く女性(59)は「私も(孫の)親も働いているため学童は本当に助かり、ありがたいです。2週間の臨時休校は長い。早く終息してほしい」と話していた。

くれよんの管理者で支援員の尾上友康(ともみち)さん(40)は「児童クラブについての保護者への説明や、アレルギーの有無など児童の情報について把握しておかなければならないことがある」と述べ、「新たな児童の受け入れは急には難しい。もっと準備期間がほしかった」と話す。

市福祉保健課によると、市内に2カ所ある学童保育は定員を超えており、登録していない児童を預かることは厳しい状況という。担当者は「緊急の場合は保護者の要望を聞き取り、事業者と相談していく」と話している。

こうした状況を受け、くれよんの他、市内で介護施設などを運営するNPO法人あいあい(同市矢浜)は3日から、関連会社で配食サービスを展開する「OCK Ba―mi」(同)の3階の多目的室(144平方メートル)を使い、臨時の学童保育を開所することにした。希望者は無料で利用できる。

主に対応するのは、幼稚園教諭の免許を持つ職員らとボランティア女性の計3人。開所は午前10時ごろから午後6時ごろまで。利用する場合、電話での申し込みが必要。希望者は弁当(550円)を注文できる。ボランティアも募集している。

同法人の湯浅しおり理事長(53)は「誰かが受け皿をつくらないと社会は回っていかない。皆で助け合っていかないと」と話す。問い合わせはOCK Ba―mi=電話0597(49)0141=へ。