
四日市商高女子バスケットボール3年の田中万衣羽(まいは)は関東大学リーグ1部の筑波大(茨城県)に進学する。身長160センチの小柄だが得点能力の優れたガード。2018年夏の全国高校総体(インターハイ)ベスト4などに貢献し、19年春に開催の女子U―18日本代表チームエントリーキャンプにも招集された。
鋭いドライブからのアタックに加えて精度の高いスリーポイントシュートが持ち味だ。創部初の全国4強に進出した高2のインターハイでは、劇的なショットを次々と決めてチームを勢いづけた。ベスト16で終えた3年のインターハイも個人平均得点1位と気を吐いた。
主将を任された高校3年目は苦しい時期も多かっがた内面で成長した1年だった。高校最後の全国高校選手権(ウインターカップ)は1回戦敗退。自らも膝の故障の影響で「普段の3分の1くらいしか点が取れなかった」が「自分たちが支える」と励ましてくれた仲間とのつながりも実感し「もっとバスケが好きになった」。
進学先を筑波大に決めた理由は「進路の幅が広がる」から。まず4年間で「高校の成績を超えたい」と話す。身長160センチ台ながら女子日本代表として活躍する町田瑠唯選手=富士通=をお手本に「自分の持ち味を磨きたい」と成長を誓う。(連載おわり)