赤福恐喝未遂、認める 男に懲役1年6月求刑 津地裁初公判 三重

三重県伊勢市の老舗和菓子メーカー「赤福」の関連酒造会社が製造、販売した指定暴力団の代紋入り焼酎を材料に同社と持ち株会社「濱田総業」から金銭を脅し取ろうとしたとして、恐喝未遂の罪に問われた伊勢市二見町茶屋、無職中川久朗被告(68)の初公判が25日、津地裁(濵口紗織裁判官)であり、中川被告は起訴内容を認めた。検察側は懲役1年6月を求刑し、即日結審。判決は3月9日。

論告で検察側は「企業の弱みにつけ込んだ悪質な犯行。今後も楽をして多額の現金を得るために同様の犯行に及ぶ恐れは極めて高い」と指摘。弁護側は「事の発端は(指定暴力団とつながりを持った)企業側の危機認識能力の欠如」と強調し、執行猶予付きの判決を求めた。

起訴状などによると、中川被告は昨年12月、濱田総業グループの酒造会社「伊勢萬」が平成12年から24年の間に製造、販売した指定暴力団の代紋や「名古屋弘道会」などの文字が入った焼酎の空き瓶を大紀町の骨董(こっとう)品店で偶然手に入れたのを利用し、空き瓶を持って同市の赤福本社を訪れ「100万か200万円で赤福さんこれ買うてくれへんかな」などと恐喝し、濱田総業と赤福から現金を脅し取ろうとしたとされる。

この恐喝未遂事件を巡っては、指定暴力団側からの受注を受け、代紋入り焼酎の製造、販売を指示していたとして、赤福の浜田益嗣会長(82)が先月16日付けで同社をはじめ、グループ計6社の全役職を辞任した。