川喜田家と文化人の交流紹介 津で企画展、書簡や資料41点 三重

【企画展「伊勢商人川喜田家への手紙」会場=津市垂水の石水博物館で】

【津】三重県津市垂水の石水博物館で22日、企画展「伊勢商人川喜田家への手紙―数寄(好き)のつながり」が始まった。代々の川喜田家当主に宛てた書簡と関連する文化財など計41点を展示し、当時の文化人との交流を紹介する。4月12日まで。月曜(祝日の場合は翌日)休館。入館料一般500円、高校生以上300円。

明星大学教授の青山英正氏が文科省の科学研究費助成事業で平成27年度から5年かけ、同館に収蔵される約4000点の書簡を調査した報告展。

和歌や漢学の教えを受けた師匠からの書簡や、本の作者から届いた購入の礼状、掛軸や陶器の鑑定依頼の返信など江戸中期から約200年の資料を読み説いている。

本居宣長や谷文晁など著名な文化人らの手紙66通が貼られたびょうぶや、花や昆虫などを刷り込んだこだわりの便せんに書かれた書簡などもある。

桐田貴史学芸員(25)は「川喜田家は江戸、京都、大坂の3都全てとやり取りし文化の拠点の役割を果たしてきたことが分かる。日本の文化を考える上で津が重要な位置にあったことを展示を通じて知ってほしい」と来場を呼び掛けていた。