北海道と交流連携で合意 三重県、武四郎やアイヌ文化で

【アイヌ古式舞踊を見る鈴木知事(後方中央)ら=松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で】

【松阪】三重県と北海道は22日、松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で、北海道の名付け親として知られる同所出身の探検家松浦武四郎やアイヌ文化に関する交流連携について合意した。同市などが主催する23日の「武四郎まつり」に合わせた。

松浦武四郎(1818―88年)は幕末、アイヌの協力を得ながら蝦夷地を探査し、詳細な地図と調査記録を残すとともに、明治政府の役人としてアイヌ語に基づく地名を上申した。

合意は①松浦武四郎を通じた文化振興②アイヌ文化の理解促進③住民による文化交流の促進―の3項目。博物館の相互連携や修学旅行を通じた交流に取り組んでいく。

鈴木英敬知事は「交流のステージをギアアップしていこう。昨年5月にアイヌ新法が施行され、今年4月24日に北海道白老町に民族共生象徴空間ウポポイが開館する。この機を捉えずしてどうするのか」と訴え、「過去を紡ぎ直して未来につないでいく。松浦武四郎の活躍の地と誕生の地がしっかり連携する」とあいさつした。

北海道の鈴木直道知事が出席予定だったが、道内でコロナウイルス感染者が確認されたので対応のため出席を取りやめ、代理で築地原康志環境生活部長が訪れた。

築地原部長は「北海道の名付け親、松浦武四郎の記念館で合意でき大変喜ばしい。新たな拠点ウポポイでアイヌの文化をより多くの方々に知っていただきたい」と鈴木直道知事のメッセージを代読した。

立ち会った竹上真人松阪市長は「2年前の北海道150年事業では松浦武四郎をキーパーソンに選んでいただいた。実現に確信がなかった松浦武四郎のテレビドラマ化ができ、発信できた」と感謝した。

合意書に署名後、北海道の白老アイヌ協会の八人が「水鳥の踊り」や熊の魂を送る「イオマンテ」の古式舞踊を披露した。