鳥羽水族館 新種のシダムシ2種発見 「トバスイ」標本展示 三重

【新種認定されたユミヘリゴカクノシダムシ(鳥羽水族館提供)】

【鳥羽】鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽三丁目)はこのほど、熊野灘で2種類の新種のシダムシを発見したと発表した。国内での同種の新種認定は約90年ぶり。このうち同館にちなんで「トバスイ」の学名が付けられた1種の標本を20日から展示している。

シダムシは、エビやカニと同じ節足動物の一種。ヒトデの体内に寄生する。植物のシダによく似た形からその名が付けられ、世界では31種、国内では5種が確認されている。

新種に認定されたのは、幅約46ミリの「ヤマトイシダタミノシダムシ(学名デンドロガステル・コマツアエ)」と、幅約4―66ミリの「ユミヘリゴカクノシダムシ(同デンドロガステル・トバスイイ)」。

同館では平成25年から熊野灘の深海調査を実施している。27年の調査で水深200―436メートルほどの沖合底引き網で採取した3種類のヒトデの体内で確認した。

学芸員の森滝丈也さん(50)や広島大学大学院准教授の若林香織さん(38)、水土舎研究員の齋藤暢宏さん(52)との共同研究として論文を発表。今月15日に日本動物分類学会の機関誌ウェブ版に掲載された。

森滝さんは「熊野灘海域の生物多様性がはっきりした。引き続き調査したい」と話している。