新型ウイルス 三重県、クルーズ船患者受け入れ 県内4医療機関で4人

【定例記者会見で、新型コロナウイルスの対応を説明する鈴木知事=三重県庁で】

三重県は20日、新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船していた4人の患者を、県内にある4つの医療機関で受け入れると発表した。厚生労働省からの要請を受けて決定。県内の医療機関がクルーズ船の感染者を受け入れるのは初となる。県は「受け入れ先は対策が徹底されており、感染拡大の恐れはない」としている。

医療保健部によると、厚労省から19日、県に受け入れの可否や人数を問い合わせる電話があった。県は県内の医療機関に確認を取った上で、厚労省に「4人の受け入れが可能」と返答した。

県は受け入れ先の医療機関の名称や地域について「風評被害を招く可能性がある」などとして明らかにしていない。患者が県内に搬送される時期は「現段階では決まっていない」(医療保健部)という。

受け入れ先となる医療機関は、室内の気圧を下げてウイルスの漏出を防ぐ「陰圧室」を設けている。一般の患者と出入り口を別にするという。患者は国が手配した車両で医療機関に搬送される見通し。

また、県は患者の受け入れを発表した20日午前の段階では、受け入れ先の医療機関数を公表していなかったが、この日の知事定例記者会見で記者から公表を求める声が上がったことから同日夕に公表した。

鈴木英敬知事は「医療機関の対策が徹底されていることを確認した上で、受け入れを判断した」と説明。新たな受け入れの見通しについては「地域医療への影響などを元に判断する」と述べた。

また、鈴木知事は県が主催するイベントについて、当面1カ月間は中止や延期も視野に対応を検討すると説明。近く、イベントなどの対応に活用する職員向けのガイドラインを策定する考えを示した。