
【松阪】「美里ふるさと愛好会」(増井公生代表、25人)は19日、東京オリンピック・パラリンピックにちなみ聖火リレーのトーチを手にした松浦武四郎像を制作した。武四郎(1818―1888年)は北海道の名付け親として知られる三重県松阪市小野江町出身の探検家。23日に同所の松浦武四郎記念館で開く「武四郎まつり」で披露する。
同会は津市美里町家所の辰水神社のジャンボえとを毎年作っている。今年は高さ約3メートルの聖火トーチを持った金色のネズミをこしらえた。
武四郎像の制作は地域活性化団体「光れ街道 夢おこしの会」(前川幸敏代表)が依頼した。同会は平成30年、武四郎の生誕200年と北海道命名150年を記念し、「さっぽろ雪まつり」で武四郎の雪像を設置している。
和服姿の武四郎像は高さ約180センチで、同約50センチの台座に乗り、重さは約50キロ。鉄パイプなどで骨組みを作り、貼り付けた発泡スチロールをやすりなどで削り、銅像のように塗装した。トーチは取り外せる。
前川代表(72)は「武四郎はアイヌに助けられながら探検し、民族共生を訴えている。北海道へプレゼントしたい」と語った。
増井代表(72)は「作業は毎晩夜の8―10時で1カ月かかった。和服姿が難しかった」と話していた。