ユネスコ無形文化遺産 伊賀「かんこ踊り」候補に 国の文化審議会 三重

【ユネスコ無形文化遺産を目指す国内候補のとなった勝手神社の神事踊(三重県教委提供)】

国の文化審議会は19日、勝手神社(三重県伊賀市)の神事踊をはじめ、全国各地に伝わる「風流踊」を令和4年に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を目指す国内候補として選定した。各地の類似行事をまとめて一つの遺産とみなし、一括登録を目指す。関係省庁の連絡会議で審議した上で、3月末にユネスコに申請書を提出する。登録されれば、三重県内で4例目となる。

風流踊は、先祖供養や豊作祈願、雨乞いなどを目的に、祭礼や年中行事で実施される民俗芸能。太鼓や笛などの囃子に合わせ、趣向をこらした衣装や道具を使って集団で踊るのを特徴とする。

全国23都府県、40市町の国指定重要無形民俗文化財37件が登録の提案対象。神事踊のほかに岩手県北上、奥州両市に伝わる念仏踊り「鬼剣舞」や岐阜県郡上市で開かれる盆踊り「郡上踊」などがある。

風流踊のうち、女性の歌に合わせて少女らが舞う「チャッキラコ」(神奈川県三浦市)は平成21年にユネスコ無形文化遺産に登録された。文化審議会は、ほかの風流踊をグループ化し、拡張提案する方針。

勝手神社の神事踊は、太鼓を使った「かんこ踊り」と呼ばれる民俗芸能の一つ。神社で毎年10月に開かれる秋祭りで氏子が披露する。飾り付きのしな垂れた細い竹を背負い、飾りをなびかせながら踊る。

ユネスコ無形文化遺産は国内で21件。県内では、「桑名石取祭の祭車行事」(桑名市)と「鳥出神社の鯨船行事」(四日市市)、「上野天神祭のダンジリ行事」(伊賀市)が平成28年に「山・鉾・屋台行事」として登録された。