三重県警人事展望 刑事部長、西本氏が有力 定年多く、大規模に

三重県警は21日、令和2年度の人事異動を内示する。例年、警部以上の幹部の異動を内示した後、警部補以下の内示があるが、今年はまとめて内示する予定。生え抜きトップの刑事部長には、西本茂人四日市南署長の就任が有力視されている。定年や勇退で現役を退く所属長が多く、異動は大規模になる見込み。所属長級の再任用は4人が予想される。幹部の声を基に異動を展望した。
◆警視正

水谷昭裕刑事部長、伊藤正孝交通部長、中谷佳人警備部長が定年退職する。小松雅和生活安全部長は勇退するとみられる。

一方、新たに警視正に昇任するのは、藤井淳夫警務部首席参事官と柳瀬真松阪署長、原政美伊勢署長、射場重人刑事部首席参事官の4人が有力。

警視昇任年度や年齢を考えると、西本四日市南署長の刑事部長就任は、ほぼ確実。交通部長には伊藤達彦津署長、四日市南署長には県から戻る稲垣好人県危機管理副統括監、生安部長には杉本幸孝首席監察官、警備部長には藤井警務首席が予想される。

また、例年2年間とされる県への出向期間が、今年は1年になると多くの幹部は予想する。そのため、定年までの年数を考えると県への出向は、いずれも残り2年の柳瀬松阪署長か原伊勢署長との見方が強い。監察官経験のある柳瀬氏が首席監察官、県への出向は原氏か。射場刑事首席は津署長に就くとみられる。
◆地域部長、学校長

地域部長と学校長を加藤匡地域部首席参事官(地域課長)と稲葉幸弘警備部首席参事官(警備企画課長)が分け合うとみられる。
◆首席参事官

各部の首席参事官は、警務首席(警務課長)に木村光伸四日市北署長、刑事首席(刑事企画課長)に西堀浩一生安首席、生安首席(生安企画課長)に大林昌弘総務課長が予想される。木村四北署長は地域首席との声も。地域首席には中部管区から戻る小谷寛氏との見方もある。

部内幹部の大半が定年退職を迎えることから、首席参事官の中で今年最も「読めない」とされる交通首席に就くのは、前川善英生活環境課長か。警備首席には伊勢志摩サミットでサミット対策課長を務めた西久保陽伊賀署長との見方が強いが、西久保氏には警務首席との声もある。
◆大規模署

倉屋孝夫鈴鹿署長は留任する見込みだが、警察学校長に就く可能性もある。松阪署長は伊藤嘉之捜査一課長、桑名署長に永井宏明組織犯罪対策課長、伊勢署長には出口浩警衛対策課長の就任が予想される。免許センター長は岡﨑浩司監察課長か。倉屋氏が学校長ならセンター長は加藤地域首席との見方もある。
◆警務部

本部課長級では総務課長に中西通サイバー犯罪対策課長が就き、柳生裕也会計課長は留任が濃厚。監察課長には荻田博文熊野署長の名前が挙がっており、広聴広報課長には県から戻る山澤正和県環境生活部くらし・交通安全課長との見方が有力。教養課長は野田正隆組織犯罪対策次長か。山本展慶警務企画室長も候補に挙がる。

情報処理課長と厚生課長はどちらかが事務官ポストになる年が多いが、今年は双方が事務官ポストになるとの見方がある。一方、どちらかに野田組対次長と山本企画室長の声も。
◆刑事部

捜査一課長は、大野敏幸人身安全対策課長の就任が濃厚。山口組と神戸山口組の特定抗争を抱える組織犯罪対策課長には、暴力団対策室長の経験がある橋本利秋亀山署長が有力視されている。捜査三課長には、盗犯の捜査経験が長い山﨑正法鈴鹿副署長との声が聞かれ、機動捜査隊長と鑑識課長を中村義弘津副署長と警察庁から戻る中村勇索氏で分け合うか。科学捜査研究所長は、警察庁から人が来るとの声が聞かれる。
◆交通部

参事官ポストの交通規制課長には経歴や年次を考えると中部管区から戻る小谷寛氏との見方がある一方、刑事畑だが警務部で会計業務経験がある高橋康二機捜隊長の就任を予想する声も多い。所属長2年目の高橋氏が就く場合、今年の交通規制課長は参事官ポストでなくなるとの見方が強い。

交通指導課長には三國悦夫交通企画次長の就任が予想される。交通機動隊長と高速隊長は、それぞれ現職の池田司、黒宮勇一郎の両氏が再任用、もしくは立場が入れ替わるとみられる。
◆生活安全部

生安部は今年から人身安全対策課長が参事官ポストになり、野呂寿夫鳥羽署長の就任が予想される。生活環境課長には再任用で杉谷善明いなべ署長か。少年課長に島田素明警務課次長、サイバー犯罪対策課長に須川洋幸伊勢副署長の名前が挙がる。少年課長とサイバー課長は入れ替わりになる見方もある。通信指令課長は再任用で奥山峰弘捜査三課長との見方が強い。
◆警備部

警備一課長には川口克彦尾鷲署長の名前が最有力で挙がる。警備二課長に野浪成人大台署長、機動隊長に松尾敦志生活安全企画次長、警衛対策課長には高橋哲也警備二課長が有力視されている。山名通之機動隊長は中部管区に出向か。
◆中規模署

四日市北署長は、中部管区から戻る宮崎由司氏との見方が強い。小谷寛氏の名前も挙がり、小谷氏が四北署長なら宮崎氏は人対課長か。宮崎氏が人対課長なら野呂鳥羽署長は留任とみられる。津南署は竹尾和也署長が留任、伊賀、尾鷲署長を金川裕之広聴広報課長、岡田賢治鑑識課長が分け合うと予想される。
◆小規模署

北山秀樹四日市西署長、岡田智治紀宝署長は留任か。亀山、熊野、大台、いなべの4署を池田修之刑事企画課次長、島田友博警務部監察官、山内範秀警察学校副校長、濱口裕史松阪副署長で分け合うとみられている。