津 熱湯浴びて無病息災願う 射山神社で湯立て神事 三重

【参拝客に熱湯を振りかける宮口宮司(左端)=津市榊原町の射山神社で】

【津】熱湯を振りかけ無病息災を祈願する三重県津市榊原町の湯立て神事「御湯(みゆ)」が11日、同町の射山神社であった。近郊の人や観光客ら約300人(同神社発表)が訪れた。

湯の神を祭る同神社に江戸時代から伝わる神事で、昭和初期に一度途絶えたが同30年代に宮口重明宮司(81)が復活させ、毎年この日に執り行われている。

拝殿で温泉の湯をはらう神事の後、境内中央の鉄鍋で湧き水の長命水と合わせ、護摩木や絵馬をくべた炎で煮立てた。

宮口宮司がクマザサを鉄鍋に浸して「無病息災、家内安全」と祈願しながら四方の参拝者に振りかけると、皆こうべを垂れて湯のしぶきを浴びた。終了後は我先にクマザサを受け取り、地元女性の敬神婦人会が振る舞うぜんざいで暖を取っていた。

毎年訪れるという同市白山町の浅山博子さん(66)は「地域の方が楽しみにしているのがよく分かる。お世話する方も減っていると思うが残していこうという気合が感じられ、いいことだと思う」と感想を話した。